視覚発達支援センターで検査(1)の続きです。
午後になり、ドキドキしながら結果を聞きにいきました。
※記事の内容は、あくまでも個人の体験談です。専門的な知識はないため、その点についてはご了承ください。

結論から言います。お子さん、大変よくできていました!

え…!?一体どこに問題があるんでしょう。

全然問題ないですよ!むしろ普通以上に大変良くできています!

え!?でも、息子は文字の全体が見えないと言っているんです!

ちゃんと見えてると思いますよ。こんなにできているんですから。

……(ガーン)……!!
私の頭は大混乱。。全く予想外の結果でした。
息子はできてしまったのです!
しかも、普通以上に。。
でも、息子は「全体は見えない。見えたことがない。全体ってなんなのか」と言うのです。
どうやら、部分的にしか見えないのに、必死に頑張って、全ての検査をクリアしてしまったようでした。
検査の先生からは「息子が見えていない」という事実を、信じてもらえない始末😱💦
息子が大げさに言ってるだけ…??
いやいや、そんなことない。息子は本当に困っている!!
一体何が問題なのか、そして、その解決法を知りたかった私にとって、
問題すらもわからなかったこの結果は、とてつもなくショックでした。😭
ただ、検査の先生から一つ、新たな情報をいただきました。

息子さんは、頑張り過ぎてしまうようです。
普通の人なら「あ~もうダメだ!!」と作業を止めてしまうところでも、
息子さんは途中でやめることができず、通常の限界以上の、ものすごい頑張りができてしまうようです。
そのため、「できるけれども、ものすごい疲れる」という状態だと思います。
先生のおっしゃるとおりで、息子は検査のあと

…死にたい…死にたい…
…と青ざめながら言っており(いつも、こんなこと言いません)
しばらく待合室から動けず、抱っこして背中をさすってあげなければならない状態でした。
苦手な電車に乗って、何度も遠くまで通って、その結果が何もわからなかったでは、、、
半ば無理やり連れてきて私としては、本当に申し訳ない気持ちになりました。

感覚過敏は成長や経験とともに、自分の中でうまく対応できるようになってくる面もあるので、ずっと今と同じというわけではありません。

少しずつ変化する可能性はあるということですね(ちょっとだけホッ)
そのあと、待ちに待った先生の診察。
息子はもうとっくに限界を超えていて、吐き気などで辛そうでしたが…。。
最後の頼みの綱、先生から何か情報をいただけるのではないか?!と、頑張りました。

目には何も問題がないのです。息子さんが見えないと言っているのは、その先の神経の問題です。

眼鏡やトレーニングなどで、何か改善の手立てはないのでしょうか

残念ですが、神経の問題は、眼鏡の矯正やトレーニングなどでは、どうすることもできません。

……(ガーン)……

見え方で困っていると思いますが、これは障害というか…ある意味では才能なのです。
トレーニングをすると、余計におかしくなってしまう。やらない方が良いです。

息子にとって、どこか良い居場所、教育と繋がれるような場所はないでしょうか

感覚過敏もあるので、フリースクールへ通うことも難しいと思います。ストレスのない場所で過ごすことが大事です。
自宅で勉強するのが一番良いのではないでしょうか。

……(やっぱり自宅か)……
私は「どこか良い居場所を先生がご存じなのでは…」という淡い期待を抱いていたのですが、
色々巡り巡ったものの、最終的には結局「自宅」に戻ってきたという感じでした。
ただ、先生が「フリースクールも難しいでしょう」とおっしゃったことは、本当にその通りで。
一度フリースクールへ問合せの電話をしたことがあったのですが、
電話口からたくさんの子供たちの賑やかな声が聞こえてきた時点で
「…感覚過敏の息子はダメだ…」
と思って諦めたのでした。
というわけで、辛い電車通いを頑張って、一生懸命検査もして、(結構お金もかかった…)けれども、
息子の見え方の問題を明らかにすることはできませんでした。
今になって思うのは、息子は「書き写す」「似た図形を探す」というようなことは、
部分部分を頭の中でジグソーパズルのように高速で組み上げることで
(この作業はとても疲れますが)、何とか対応してしまい
この検査では息子の困難さが測れなかったということです。
それでも、認知で有名な先生に診ていただき、何も手立てがないと分かったことで

治そうとするのではなく、
受け入れるしかない
そう腹をくくることができました。
息子の場合は、とても特殊な例だと思いますが、こんなこともあるということで、何か参考になれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
プロフィール
幼い頃から華々しいエピソードがあるわけでもなく、全体がすごい高IQなわけでもない。それでも「ちょっぴり」突出したものがある、そんな息子の日常を書いています。
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